日本陸軍戦闘帽2点と帽子用千人針（実物)

日本陸軍の将校用戦闘帽の2点セットです。
1点目の戦闘帽は、やや薄手の冬用軍衣に近い生地でやや後期の品か、空気孔、絞り紐部は鳩目金具ではなく糸かがりで、裏地布も麻製の荒い網目布です。
頭当は、革製です。
顎革は黒革製で、耳金具は下士官兵用の様な桜のない真鍮製丸金具です。
前章もオリジナルですが、星章の中央部かがり糸が切れております。
使用感のある品物ですが、虫食いや汚れも無く、比較的良好な状態です。
2点目の品物は外套やマント様のやや薄手の起毛生地の羅紗製布地で色味も少し明るめの国防色になっております。
空気孔、絞り紐穴にも鳩目金具が使われております。
裏地布も、軍衣の裏地様の薄手絹製で四角いテーラーの縫いつけ布を取ってしまった痕跡があります。
以上の状況から、1つ目の品物に比べやや前期の上級者向けの品物とも思われますが、顎紐と内側の頭当て部分が布地に塗料でコーティングされた物で、塗装の割れが複数認められます。
耳金具は桜章が使われております。
前章はオリジナル台地にフェルト製の星章が後付け縫いつけられいるようです。
使用感のある品物ですが、虫食いや汚れもない、良好な状態です。
3点目の品物は、白木綿の生地にやや黄色味のある糸を一つづつ丁寧に玉結びでかがっております。
2つ目の戦闘帽と一緒に入手したものですが無記名の為、同一人物の使用品か解りかねます。
戦闘帽にスッポリ入る形状をしております。
未使用の品物ではないですが、色焼け、汚れも無く良好な状態の品物です。
鉢巻きや腹巻き様の千人針は見られますが、帽子型の千人針は珍しく貴重な品物と思われます。
以上の品物の説明をご理解頂きまして、本品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ちしております。

商品の情報