『Ballerina (バレリーナ)』トゥシューズ 現代アート バレエシューズ

【作品名】 『Ballerina (バレリーナ)』
【サイズ】 62.5cm x 47.5cm
【画材】 アクリル絵の具
【作品】 ガラス板
【保護】 アクリル板


今作品のテーマになっているバレリーナのトゥシューズ。

ひょんなことからドイツで生活するようになり、これまたひょんなことからバレエを観劇したり、バレエ教室を見学することになったわけですが、バレリーナという存在は知っていてもバレリーナを生で見たことは当然ありません。一転、欧州ではバレエ人口が非常に多く、昔バレエをやっていたという人がごろごろ存在していました。
何度か訪れたバレエ教室では、主にロシア、ウクライナ、チェコなどからやってきた昔はプリマバレリーナであったろう東欧出身の凄腕講師がスパルタで指導している感じでした。バレエを習っていたという友人も厳しい稽古から逃れたくバレエを辞める手をあれやこれや考えたそうで、末に実行に移した技がバレエ用具一式をバスの中に忘れるという手段だったそうだ笑
善良な市民によって名前が書いてあったそのバレエ袋は無事手元に戻り、その後もバレエをいやいや続けたというエピソードは今でもその友人を軽くディスるネタになっている。

さて、そんなわけで、バレエを初めて見た時の感想ですが、つま先を立て、小刻みに小走りしたかと思えば軽快に跳んだり跳ねたり、スワンレイクでは、一人の人間が白鳥を舞踏表現する様は本当にお見事。足の関節が逆に曲がっているのではないかと錯覚する場面もあり、初めて見たバレエは美しさも当然あるのですが、やはりその圧倒される迫力が本当に凄かった。歴史があり、威厳のある厳かな雰囲気に飲み込まれるという感覚は観劇した者でないと分からないのではないでしょうか。まさに感激。
というわけで、バレリーナの足を表現してみたく描いた作品なのでした。

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